虚構の中のインナーチャイルド 5
メイちゃんはお母さんに自分が家事ができないことを知られたくない。だって「できる子」じゃないと失望されるから。 それがとっても怖いから。 家政婦のナギサさんに部屋を片付けてもらおうとした。
それをお母さんが知ると、お母さんは、あなたはまだ若いし、できる子なんだからとメイちゃんに仕事と家事の両立をも求める 。仕事と家事の両立はお母さんがやりたかったことだ。お母さん自身は家事が苦手で、自分の家事の上達は苦手だからと諦めているのに、諦めているからこそ自分のことは棚に上げて、メイちゃんにまた期待をする矛盾がある。
メイちゃんはお母さんから期待されていることだからと、自分を納得させて苦手な家事を睡眠時間を削ってやろうとして、結局倒れてしまう。
私は、この第3話がお母さんの本音が出て、メイちゃんの大きいインナーチャイルドが癒される時だと感じた。 メイちゃんが倒れてしまい、「あの子には私よりもあなたの方が必要だと思うから」=私は家事が苦手で上手に看病できない、ナギサさんにあなたなら上手にできるでしょ? とお願いして逃げようとする。 ちなみに、こういうところからお母さんのできないと意味がない思い込みや完璧にしたい主義がみえる。それはメイちゃんにも受け継がれている。
ナギサさんは、メイさんに必要なのは私ではありません。お母さんにしかできない仕事というものがあるんじゃないでしょうかと伝える。
それに対して、お母さんは「でも、私何をしてあげていいのかわかんないです」。ナギサさんはお母さんに、お粥の作り方を教え、看病マニュアルを準備してやってもらう。お粥を作っているときのお母さんの言葉がリアルだ。「言ったでしょ、私には(家事は)向いてないんです」
自分も苦労しているのに、その苦しいを自分で受け止めず、子どもにやらせようとする。どこまでいってもお母さんはメイちゃんの心配じゃなく、自分のことしか言えない。下線部はお母さん自身のインナーチャイルドが出ている。どこまでも受け止めようとするナギサさんに子どものようになっている。
お母さんは、ただ家事が苦手なだけで、やったらできるのだと思う。ただ、「うまく家事ができない自分」をみたくないだけだ。
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