虚構の中のインナーチャイルド 3
主人公のメイちゃんは、キャリア重視派のMR(医薬情報担当者)
第一話の冒頭部がすべてだと思う。
メイちゃんが幼稚園生の時に、お母さんを描いた絵を持ってお母さんに「将来の夢はお母さんになりたい」と言う。母は「そんな夢みないの。お母さんみたいになってほしくないの。お母さんなんてくだらないこと二度と言わないで」と言う。
メイちゃんは「お母さん行かないで」と泣き出し、お母さんはメイちゃんを置いてどこかへ行ってしまう(ここは、メイちゃんの頭の中の情景かもしれない)
お母さんが大好きだから、お母さんになりたいと伝えたメイちゃんが、お母さんにその思いを否定されてとても傷ついた。
もう傷つきたくなくて、お母さんの希望を叶えるように頑張り続けている。
この場面で、お母さんから放たれた言葉通りに、ドラマの中でメイちゃんは自分が苦しくても上を目指す、男の子に負けない、できる子、仕事を最優先、をやり続ける。最初の場面で、お母さんに見捨てられるような気がした怖さをもう繰り返さないために。ちなみに、ここでお母さんに放たれた言葉がメイちゃんのマインドセットであり、セルフイメージにつながっていくと私は思っている。
メイちゃんは職場では新しい役目が与えられたり、男性陣より成績が良いようで、一見順調そうに見える。でも、仕事を優先しすぎて、家はびっくりする程荒れている。ベットで寝ることさえ久しぶりなくらい、プライベートより仕事優先。お母さんの言葉通りにするために、自分の生活を犠牲にしているその苦しさに気付かない。
そして、仕事がうまく行かないと、途端に自信を喪失する。仕事がうまくいっているといいが、そうじゃないとき自分の存在価値がないとまで思ってしまうくらい、結果に囚われて自分がベットで寝られない位努力していることも認められない。メイちゃんは本当は自信がない。
メイちゃんのインナーチャイルドが持っている怖さのもとは、メイちゃん本来のものではなく、そっくりそのままお母さんの願望だ。
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