「自分は下だ」は証明できなかった

でも、ジャッジが多すぎて最初は家から一歩出れば、そこを歩いている人の服装が気になり、自分が履いている靴が気になり、電車に乗れば、前に立っている人ののカバンが気になる。。。と外側ばかり気になった。
それをずっと自分は何をジャッジしているかを観察し続けた。そうすると人とリアルに会うことだけではなく、ネットの世界やニュース記事を読んでも、私の視点はいつもいつも自分が下に見られるんじゃないか、バカにされたりするんじゃないかと怯えていたことが見えた。
そうやってどれだけ自分が虚勢を張っていたことに気づいて、その下の下に見られる、バカにされるんじゃないかの恐怖を何度も何度も感じた。でも、それは自分の頭の中で繰り返されているだけで、現実には何も起こっていなかった。誰かじゃなくて、自分が自分を下に見ているだけと気づくと、繰り返し恐怖を見ても逃げることが減っていった。
その恐怖を感じた後に、「下に見られる」は本当か毎回考えた。Momoyoさんが言われる「具体的にする」を、本当に下なのか?(「下にみられる」は私が感じていることで、「私は下」は事実なのか)を証明するように考え続けた。
例えば、あの人は私より高そうなバッグを持っているから私は下に見られる。(ような気がする)
高そうなバッグを持っているから私より上?お金を持ってそう?お金を持っているかどうかで上か下かが決まるのか?そのバッグ、もしかして借り物かもよ?バッグだけ立派なだけかもよ?そもそも、自分はそのバッグ持ちたいの?好きなの?ただ、上に見られたいから気にしているだけ??上か下はバッグだけで判断するの?
もしかしたら、それはとても好きなデザインのバッグで羨ましい気持ちを認めたくなかっただけかもしれない。また持ち物はその人の一面を表すかもしれないが、その人全体の価値と私をどうやって比べることができるだろう?例えば学歴が、、、、人生経験が、、、とやっていっても上か下かの答えは出ない、自分が感情に流されてそうジャッジするだけだ。
どちらが上か下かの証明はできなかった。自分がそう決めたり思い込む以外は上か下か決められなかった。「自分は下だ」を証明できないということは、事実はわからないし、自分が感情的に下に見られると思いこんで決めているだけだとわかった。