happiness

矢野顕子さんのhappinessという曲、ご存知ですか?私はとっても軽やかで異国感を感じました。

メロディーはもちろん、歌詞がとても印象的なのです。聴いていただいたらよくわかると思うのですが、自分が幸せそうだなと感じた他人と入れ替わってみても、そうでもなかったということ。

こういう家に住んで、このくらいの収入で、、とか知らないうちに多くの方がこれが「幸せ」だったり、「このくらいが普通」や「当たり前」と思い込んでいる気がします。それの始まりはほとんど自分自身からではなく、生まれ育った環境や家族関係、家族の価値観が影響していると思います。

例えば、育ててくれた人がこのあたりのエリアに住んで、こういう仕事をして、、、と言っていた、これは育ててくれた人の価値観。その価値観通りに生きるかは、やめるか、また自分の価値観を選ぶかはその方自身に選択権があります。でも、まず自分がそれと同じ価値観を持っているのか、そこに選択権があるのかもわからず、その価値観を実現しようとしたり、実現できなかったとき自分を責めたりすることで息苦しくなると思うのです。

幸せとか普通とかすごく漠然とした言葉の中に、実はすごく自分にとって高いハードルを課していたり、ぼんやりとした中で自分を縛っていたりすることがあります。それを見ることってすごい恐怖ですよね、だってそれが「幸せ」、「このくらいが普通」や「当たり前」だから。もしかしたら今までの自分の根幹を覆すことになるかもしれない。

けれど、実際のところそれに気づいたら、今までの自分の頑張りやそもそもなんでこれを頑張っていたのか、どこからこれらがやってきたのか衝撃であったり、これを本当は自分が望んでいたのか、こんなことをしなくても良かったのでは?と感じることもあるかもしれません。

場合によっては今までの自分の人生なんだったんだろうと思うこともあるでしょう。そこからどう行動するかを選ぶのはやっぱり自分自身です。その方のそれまでの人生の時間、その価値観で生きてきたのだからそれを変えていこうとするならやはり馴染んで行くのに時間は必要だと思います。でも、それに気づいた瞬間から、まず心も体も楽になっているように感じるのです。

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