お別れのメッセージ 1

これからの時期は夏休みだったり、夏本番ですね。

夏というと、私にとっては別れだったり、始まりだったりが多い記憶があります。

私が28歳の頃、6月の下旬ぐらいに同じ歳の大学の先輩が亡くなりました。

もうあまり確かな記憶はないけれど、亡くなる1ヶ月前には会っていて、元気だったので電話を受けた時、何かの冗談だとおもったことを覚えています。そして、友人が電話ごしに泣き崩れた様子に嘘じゃないんだと感じたことも。

もちろんそれまで死という別れを経験したことはあったけれど、同じ歳で大学時代は毎日会っているくらいの自然な付き合いの人がもういない、それはしばらくの間ずっと地震のように私を揺らす衝撃でした。

今思うとその人に失礼な話だけれど、その人にはもういない、ということ以上にその人はとても良い人で、また婚約していて結婚間近だったということを聞いて、どうしてそんな順調な人生を過ごしている人が短い人生を終えて、私なんかが生き残ってていいんだろうかと自己否定を深める方向に行ってしまったのです。

その思いが身体に刻まれてしまい、28歳の今頃は身体も心も死んだように辛い時期でした。

その思いをやっと口にすることができた後、スーパーの野菜売り場で新鮮な野菜を感じて、生きてるってすごいなあと安心したことを今も思い出します。結局、この時の自己否定は小さくなっただけで、その次の年の夏、私は過労やさまざまな理由が重なり、入院します。そこから辛い時期を過ごすきっかけは、この時気付いた自己否定がうやむやにしてしまったことが理由の一つだとあとで何度も思い出しました。

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