セッションやイベントを楽しめる身体 2

意識せずにしていたこと(結果的に服用を減らすために役立った気がすること)

1.自然にどっぷり浸かる

心療内科に通い始めた2年くらい後にロードバイクを買いました。きっかけはご近所にロードバイクのショップがあって琵琶湖1周しませんかというフライヤーを見て。楽しそう、いいなぁとふらっとお店に通うようになりました。そのころ服用はあっても体はだいぶ元気になっていたので、自転車もそんなに抵抗なく馴染めました。最初は近所をめぐるだけがだんだん遠くに行きたくなり、そのうち仲間ができて自転車で1日山に出かけたり、自転車を持ってしまなみ海道を旅行したりなど外に出る機会が増えました。仲間ができてからは週末のどこか1日は自転車に乗って、もう一日はヨガに行ったりとかもうひたすら体を動かしていました。

私の家から一時間程度で自然いっぱいの山や自転車道があり、そういったところで過ごす時間が多くなりました。春は桜や新緑を感じ、夏は仕事に行くより早い時間に自転車に乗って川沿いを走ったり、山の涼しい空気を感じたり、秋は紅葉やスイーツを楽しみました。今の季節も山に行って汗冷えしてあったかいコーヒーを飲んだり、体が冷えすぎて家に帰ってすぐお風呂に入ったりドタバタ楽しんでいました。自転車で仲間になかなか追いつけず、背中ばかりみるだけで悲しくなったり、後ろから励まされたり時に高校生や大学生と一緒にツーリングしたりと日々刺激が多かったです。

自転車に乗っていればスマートフォンなどとも離れる時間も増え、普段の仕事は事務だったのでPC等と完全に切り離される事はすごく自分に良かったと思います。なかなか自然にどっぷり触れるために時間をとるのは難しいかもしれませんが、例えば行きたい土地のアロマオイルを使ったり、その土地の空気を感じることができると思います。私も忙しい時どこにも行けない時はそうしていました。

 

2.新しい人間関係と病気でない自分を感じられる時間

私は自転車をはじめてから、ご縁があってロードバイクのサークルに入りました。その中では、普段忘れられないでいる病気の私を忘れることができました。サークルの人たちとは基本的に自転車の話しかしないし、個人的なことはそんな話題にのぼりません。はっきり覚えていないのですが、私がこの時期心療内科に通っていたこともほとんどの人は知らないし、ただの元気な人と思われていたと思います。そういう病気の一面にとらわれない、新しい人間関係をつくれたことがすごく私によかったのかなと思います。またサークルの人たちがすごく楽観的で前向きでチャレンジングだったので、彼らの考え方や姿勢に影響を受けました。割といろいろ事件があった気がするのですが、ひとつひとつ前向きに乗り越えていく姿勢は私にはなかったので、本当に楽しかったです。彼らとの出会いは本当に感謝しています。また自転車を通していろんな職種の方に出会って自分のいる世界はすごく狭かったこと、いろんな世界があることを知りました。仕事ではない人間関係で自分の置かれている状況に感謝したり、俯瞰的にとらえられる時間は学びになりました。

 

自転車に夢中になっている間にだんだん自分の中で、もう服用しなくても大丈夫な感覚が涌いてきました。そして心療内科の診察を減らし、いつしか通わなくなりました。ただ身体は元気でも頭が思考でぐるくるしていて、パンクしそうな自分に気付きはじめます。身体がよくなってもやっぱりなんだかだめな自分がいました。

私は服用をはじめて自分の状態が落ち着いてから、もう海外に行ったり、やりたかったことはできず、希望もなくずっとただ生きているだけと思いました。でも、このままじゃ嫌だという思いがありました。その諦めきれない思いがたまたま実ったのだと思います。肉体は三次元に存在するので、時間はかかるかもしれませんが、状態によっては整えられます。諦めたくない気持ち、大事にしてあげてくださいね。

余談
Momoyoさんもマインドから出るのに体を動かすことをおっしゃられていますね。
体の感覚に集中してマインドを忘れる瞬間を作ると、そのマインドからその瞬間は外れて、またマインドが戻ってきても少し違う感じ方ができたり、一旦はマインドの嵐から出ることができます。これは体を動かさなくてもできなくはないですが、個人的には心拍をあげる様な運動は息が吐けてスッキリして、マインドのモヤモヤから体は抜けやすいように思います。

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