記憶の上書き


先日、音楽を聴こうと思った時にふとこの楽曲に手が止まった。


私が、まだまだ安定剤を飲んでる時期、なかなか体調が戻らず落ち込んでいた時に

私を支えてくれた楽曲。


この楽曲を聴くと、あのときどこにも向けることができなかった、言葉に表現できない、あの苦しい感覚を思い出す。


私にとってこの楽曲は、自分の原点に思い出すきっかけだと思う。


先週、星野源さんがラジオで、辛い時によく聴いていた楽曲は、

辛いことを思い出してしまうかもしれないけれど、

それだけじゃなくって、その辛い記憶に楽曲を聴くことでなにか上書きができたら、いいねというようなことを言われていた。



確かにそう思った。

私がこの楽曲に思う事ってその当時と同じものではない。


その当時は歌詞しか、頭に入ってこなかったけど今はそのリズムや

楽曲全体を体で感じることができる。


そして、この曲に出会えたこと、歌い手の安室奈美恵さんにも

感謝の念を感じる。



不思議なことに、音楽はよくも悪くも、

その時の当時の記憶、出来事よりは感覚を思い出させてくれる気がする。



この曲とは別に、私が体調を最初に悪くした時、毎日聴いていたピアノ曲がある。


その時、徐々に耳の調子が悪くなり、日々曲が美しく聴こえなくなっていった。


その後何年かは、その曲を聴くのが怖かった。


たまにいまはその曲を聴きたくなる。


その当時聴いていた感覚ともっと違う感覚でその曲を聴くことができる。

例えば、タッチの繊細な美しさや、弾き手の思い。


本当に音楽は感情だけでなく、

感覚を呼び覚ましてくれる気がする。


辛かったことが自分にとって事実。

それは変えられないと思う。

でも、単なる辛いものだけではなかったことにはできると思う。


そうしたら本当の意味で、その楽曲を今の自分として、味わうことができる気がする。

私たちの記憶もその私たちにとって、常に上書きできていけばいいなと思う。


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